1998年に国連の専門機関であるWHO(世界保健機構)の執行理事会において、憲章の中の健康の定義の改革案が採択されました。
その内容は「健康とは、身体的、精神的、社会的、霊的(スピリチュアル)に充分に満たされた力動的な状態であり、単に病気や障害が存在しないことではない。」となっています。従来の定義に霊的という言葉がつけ加えられています。
霊的(スピリチュアル)や霊性(スピリチュアリティ)という言葉は、特定の宗教の中でも用いられますが、このWHOの健康の定義では、宗教色のない用語として使われています。それは、物質的なものを超越した、生命の本質や魂にかかわる概念を表わしていると思われます。
また、末期癌の患者さんなどに対するケア、いわゆるターミナルケアの領域では、近年「スピリチュアルケア」という言葉がよく用いられます。これもWHOの定義では「人生の意味や目的に関わる援助であり、かつ人間関係における許し、和解、人生の価値の発見にも関わるケア」となっています。ここでのスピリチュアルという言葉は、人生の意味、目的、価値などを実感することを意味する言葉となっています。
現在日本では、単行本、雑誌、TVでスピリチュアルという言葉が氾濫しています。しかしそこでは、守護霊、前世、オーラなどという言葉とともに使われています。そのため拒否反応を示す人も少なくないと思われます。
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