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| ◇ 不安の薬物療法 ◇ |
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不安を伴う悩み
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誰でも生活の中で、仕事(学業)、人間関係、健康、経済的問題などについて不安を感じたことがあると思います。ちょっとした心配程度の不安から、パニックになるような不安まで強さにも幅があります。
多くの人々にとっては強い不安を感じない場面で強い不安が繰り返し起こってくる時、医学的には不安障害と名前がつけられます。不安障害の主なものとしては、パニック障害、全般性不安障害、強迫性障害、社会不安障害、急性ストレス障害、外傷後ストレス障害、特定の恐怖症などがあります。
不安障害の症状が出ている時、脳内では不安に関わる物質が何種類も多量に分泌されています。 |
不安の薬物療法
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不安障害に対して医師は、脳内の神経細胞の興奮を抑制するような薬を処方します。使用される主な薬は、ベンゾジアゼビン系抗不安薬です。
神経細胞の膜にベンゾジアゼビン系薬物がくっつくと脳内のGABA(ガンマーアミノ酢酸)と呼ばれる物質もくっつきやすくなります。
GABAは神経細胞の活動を抑制し、不安を鎮める作用をもちます。この物質はもともと脳内に存在するのですが、外から摂取すると脳内での濃度も控えることが知られています。それで最近GABA入りのチョコレートや飲料がコンビニ等にも並ぶようになりました。いずれも「ストレス過多な現代人に」などというキャッチフレーズがついているようです。
このようなGABAの作用を増強する働きをもっているのがベンゾジアゼビン系抗不安薬です。
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薬物療法と心理療法の関係
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ベンゾジアゼビン系薬物の相互作用を側面からサポートするのが心理療法です。軽い不安に対しては心理療法のみによって対処できますが、強い不安が頻繁に起こる場合等は、薬物療法も必要です。
しかしベンゾジアゼビン系薬物には、眠気、ふらつき、だるさ等の副作用があり、依存性もあります。また、最近不安障害に対しても処方されるようになったSSRI(選択的セロトニン再取込み阻害剤)も「うつの薬物療法」で書いたような副作用が報告されています。
したがって、強い不安が頻繁に起こるため医師に薬物療法を受けている方も、心理療法を併用して、徐々に薬を減らしていくようにするのが望ましいでしょう。
心理療法は、自分の力で不安をコントロールする力を育てる方法と言えます。
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| ◇ 不安の心理療法 ◇ |
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不安を軽くする2つの道
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心理療法の各種の技法で不安を軽減しようとする場合、2種類のアプローチが考えられます。
1つは、「からだ」への働きかけを通じて、「こころ」に影響を及ぼす方法で、もう1つは「こころ」に働きかけて「からだ」に影響をもたらす方法です。ここでいう「からだ」は、脳を含む身体全体を指しており、「こころ」は思考、イメージなど脳の働きによって生じる精神現象を指しています。
「からだ」から「こころ」への経路は、神経生理学的にいえば、末梢神経から中枢神経への情報の流れであり、会社などの組織のマネジメント論でいうボトムアップ(末端のメンバーから幹部へ意見が伝達される仕組み)になぞらえられます。
他方、「こころ」から「からだ」への経路は、中枢神経から末梢神経への情報の流れで、トップダウン(幹部から末端のメンバーに命令が伝達される仕組み)になぞらえられます。
アイ・アンド・ユーで実施している各種の技法をこの2つに分類すると次のようになります。
不安が強い時は、「からだ」から「こころ」への方法の方が速効性があって適しています。そしてある程度不安を弱めたあと、不安を感じやすい精神的傾向を抜本的に変えていくためには「こころ」から「からだ」への方法が適しています。
アイ・アンド・ユーでは、来談者の不安の状態を詳しく把握しつつ、このような2つの系統の技法を統合的に組み合わせて不安障害の解決にあたっています。
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社会不安障害でセラピーを受けられた方のご感想
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| プライバシー保全のため、事実関係の一部を変えています。
● 50代 男性
会議などで極度に緊張して、身体がふるえ、声が震えるのを何とかしたくて通いはじめました。
今は、前よりずっと楽に会議で発言できています。もっと前から、緊張性の克服に取り組んでいれば、上司に自分をアピールすることもできて、社内での評価も今よりよかったかもしれないと後悔することもありました。しかし、過去を悔いるのではなく、これから、どう生きていくのかをしっかり考えようとしている昨今です。
定年後は、少年時代からの趣味だった鉄道模型の関連商品をインターネットを活用して販売する事業を立ち上げようと思っており、そのための準備もすすめています。後ろ向きの人生観から前向きの人生観に変わりつつあるのをうれしく思います。
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