不登校のカウンセリング・心理療法【アイ・アンド・ユー】

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不登校のカウンセリング・心理療法

         

不登校とうつ、不安、緊張、無気力

 不登校で相談にこられる場合、まず親御さんのみがいらっしゃるか、ご本人がしぶしぶ親御さんにつれられてくる場合がほとんどです。
 親御さんは、子どもが不登校になった理由がわからず、単に怠けているだけとか、わがままを通しているだけと考えておられる方もいます。時にはいじめられたとか、同級生や先生との人間関係がよくないとか、学校へ行くことが無意味に思える、など不登校の理由をはっきり言うお子さんもいます。
 しかし、多くの例では、ご本人も自分がなぜ不登校になったのか説明できません。親御さんには不登校の原因を究明しようとするより、不登校の背後にある気持ちを受けとめてあげるよう、お願いします。
 不登校という状態の背後には、うつ不安緊張無気力などの気持ちがあることが多いようです。登校しようという気持ちを自動車のアクセルに喩えればうつ不安緊張無気力という気持ちは、ブレーキに相当します。
 不登校という状態に、子どもが陥っていると親御さんは焦ります。そこで子どもを説き伏せ、強引にでも登校させようとすることもあるようです。そうしたくなる、親御さんのお気持ちもわかるのですが、これはブレーキを踏んだままアクセルを吹かしているようなもので、エンストしてしまいます。
 すなわち、幸いにも一時的に登校できても、すぐまた不登校に陥ってしまいます。
    

不登校の原因の複雑さ

 不登校の背後のうつ不安緊張無気力などがどのように生じ、強くなっていったかは、簡単には説明できないことが多いです。本人が不登校の理由を述べていても、親御さんに納得してもらうため、とりあえず理由を作っているという場合もあるようです。
 親御さんは、甘やかして育てたからとか、逆に厳しくし過ぎたからとか、育て方に原因があるという考え方をなさる場合がよく見られます。
 不登校問題の専門家のなかにも、親の育て方に原因があると主張されている方もいます。確かに親御さんが子どもへの接し方を変えると不登校が改善することはあります。しかし、だからといて、幼少期の子どもへの接し方が間違っていたから不登校になったとはいえません。
 風邪のとき、アスピリンを飲み、熱が下がり、頭痛が治まったから、元々アスピリン不足だったとはいえないのと同じです。
 実際には、子ども達は育ってくる過程で、親の影響だけでなく、社会の影響やTV、雑誌、ゲームの影響やさらに食べ物の影響すら被ります。それらが子ども達が生まれつき持っている資質と複雑にからみ合って不登校になるようです。
 親の影響のみに注目してしまうと、親御さんが子育てに失敗してしまったという挫折感や罪悪感を持ってしまいます。それが、今の子どもへの接し方に悪影響を与え、不登校の解決を送らせることもあるようです。

不登校をチャンスとして活用する

 不登校の背後にあるうつ不安緊張無気力に着目し、それを軽減するようにカウンセリング・心理療法を進めていくと、子ども達はいずれ学校へ行くようになります。子どもさんが来所しない場合も、親御さんの不安や焦りの気持ちをカウンセリング・心理療法を受けることで鎮めていただくと、不思議なことに子どもさんにもそれが伝わり、子ども自身のうつ不安緊張無気力が改善していき、登校につながるようです。
 どこの親御さんにも、子どもが不登校になると焦り、一日も早く登校してほしいと願うものです。私達も早く改善することを願いつつ、カウンセリング・心理療法を進めます。
 しかし、いつ変化が起こるかは、予測がつかないことも多いのです。
 英語の聞き取りの練習をコツコツしていると、ある時から急に何を話しているのかがはっきりわかるようになると英語に堪能な方々が異口同音に言います。不登校の子ども達に起こる変化も、これと似た面があり、ある時期を境に急に変化が起こるようです。
 不登校をチャンスととらえ、不登校の間に英語の聞き取りの稽古のように、うつ不安緊張無気力のセルフコントロールの練習をしているのだと考えると、不登校の期間を有意義に過ごせるのではないでしょうか。
 日本を代表するミュージカル演出家の宮本亜門氏も、中学時代不登校でしたが、その経験が何か大切なものを与えてくれたように思うと述べておられます。
 私達も不登校を有効活用していただき、不登校を乗り越えたあとの子ども達の人生が、豊かなものになっていくようお手伝いするという発想でカウンセリング・心理療法を提供していきたいと思います。

■参考にしていただきたいページ

不登校、集中力欠如の相談
不登校での子どもの接し方
悩みの解決に無意識の心を活用する
人間関係の悩みと無意識の心ー失恋、離婚、夫婦や親子の対立などについて
うつ、無気力の相談
不安、パニック障害の相談
緊張、手のふるえの相談
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